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「っひ、あ、むり、むり、」 |
「無理じゃないよ、大丈夫」 |
「や、だぁッ!ぁう、あ、むり、いぃ、い……!」 |
お、腹、苦しい、裂ける、無理、無理だって。 |
ぐぐぐぐ、と入ってくる大人の玩具、も、もう、ほんと、ムリ。 |
アルのが突っ込まれてる状態で、無理やり拡げられた状態で細くともそれなりに質量のある大人の玩具があてがわれる。 |
い、一体、何で、こんな事に……! |
「痛い、痛いバカ……!」 |
ひっ、ひ、としゃくりあげながらアルの背中に爪を立てたら、アルフレッドは「こっちも痛いよ」と息を乱して、オレの肩に噛みついた。 |
※ |
始まりはこうだ。 |
海を越えた遠距離恋愛中であるオレ達って言うのは、お互いの立場もあって、滅多に同じベッドで眠る事は出来ない。 |
久々に合った恋人はなんだかすごいがっついてて、まぁ、その、オレもそれが嬉しくて。 |
仕事後に外で食事して酒飲んで、お互い仕事着のままシャワーも浴びずにベッドイン、盛りあがったまんまセックス開始。 |
何度も何度も泣かされてから、さあいざ、という時に、アルフレッドはにこにこしながらオレのクローゼットをばかんと開けた。 |
「……ん、アル……?何、やって」 |
「ちょっと待ってて。エート、こないだ君が使ってたやつどれだっけ……」 |
「……オレが、って…… ちょっ、お、おい、な、何持ち出してんだよッおい!」 |
「君がここに隠してる事なんて知ってるんだぞ。まさか電池切れてやしないだろうね」 |
「ぎゃーーーーーー!!!」 |
アルがクローゼットから出して来たのは、アレだ、だいぶ前にこいつと使った大人の玩具。 |
そんなに大きなものではない、可愛い小ぶりのもんだけど、あれには随分と泣かされた。だって、動きが全然違うんだ。 |
散々アルの前で泣き喚いて暴れた事を思い出して、羞恥でぼんっと顔が赤くなる。 |
やめろよ、もうそんなん使いたくねーよ! |
弄られまくってがくがくする下半身を叱咤して起き上がって怒鳴ったら、アルは笑いながらベッドに戻って、その後ばふんとオレの身体を押し倒した。 |
「どうして?これ、すごい気に入ってたじゃないか。俺が居ない時も遊んでるんだろ」 |
「ばっ、バカ!遊ぶか!ばか!」 |
「別に今更引かないから大丈夫だぞ。ごめんよ、ムード壊して。足、広げて」 |
「ッや、やだ、それは……!」 |
「まだ挿れないよ」 |
……まだ?思いながらも、足を抱えて広げられて、ぬるりと性器を尻の穴に当てられる。 |
あ、ぴくんと身体が反応して、その後にずず、と入ってくるこいつの性器に、思わず全身に鳥肌が立った。 |
「ッあ、ぁ、は、入って、」 |
「……んー、きつい、ごめん、もう少し力抜いて」 |
「ぁ、あ、ぅ……!あ、やだ、あー……!」 |
ぞくっとした感触はびりびり脳天にまで突き抜けて、白く爆ぜる。気持ちいい。 |
ぎゅぅっと奥歯を噛んで、目を瞑って。耳元で聞こえるアルの呼吸に背中がぞくぞくと鳥肌立つ。 |
アーサー、熱い声で名前を呼ばれて、根元まで一気に突っ込まれて、びくんっと身体が跳ねたと同時に、情けなくも一回目の射精をした。 |
「……早くない?ところてん?」 |
「っはぁ、あ、はぁ、はぁ、あ、う、うごくな、まだ、」 |
「やーだ、まだイってる最中だろ?中、すごい動いてる」 |
「っだから、ぁ!やだ、まだ、まだ出るから、待って、ろ、って、ばぁッ!」 |
びくん、びくんっと全身が大きく痙攣する。耳元で聞こえる声さえも心臓に悪い、まだ射精の余韻の残る身体の中で感じるこいつのでっかい性器。 |
アルは軽く息を飲んでぐっとオレの腰を掴んで、そのまますごい勢いで性器の出し挿れを開始する。 |
衝撃に、きゃぁっ、と女みたいな悲鳴が喉から上がった。 |
「ヒッ、あ!あっあ、あ、あぁッ、あ、あ、あぁッ!ああぁああっ!」 |
「……ッあー、すごい、アーサー、気持ちいい?」 |
「きもち、いい、ァ、あっ、やだ、太い、アルの、硬い、ぃ……!」 |
「ッ、やらしい事言って、好きなの?俺も言ってあげようか、ほら、入口すごい広がって、俺の一杯咥えて、泡立ててる。 |
前もとろとろ、触ってよ、自分で。エッチなアーサー」 |
「いや、だぁ、ぁ、あ、また、ァッ」 |
びくん、びくんっと跳ねる体、上向きになってる性器は奥を付かれる度に派手に白い液体が飛び散って、腹を汚す。 |
自分は至ってノーマルだ、なんて言ってるアルは、こういう時、結構意地が悪いと思う。 |
イってる時くらい、集中したい、掠れた声で泣けば更に嬉しそうにガスガス腰を叩きつけるし。 |
でかい身体に比例して、膨張率の高いこいつのは、オレだって受け止めるのが大変なんだ。 |
ストップ、死ぬ、悲鳴を上げてでかい背中に手を廻せば、アルは「あんまり、煽らないで」と乱れた息で笑った。 |
「っんー、は、ぁ、ごめん、俺も、一回いかせて」 |
「んぅ、あっ、あ、ぁあ、あっあ、アル、アルッ!」 |
「……なに、」 |
「な、中、やだ、ヤだ……っ」 |
「ムーリ、ごめん」 |
「ヤだぁ……!」 |
ぎゅぅぅっと頭を抱きしめられるのと同時に、と腹の中に熱いものがぶちまけられるのが分かる。 |
びくびく中で爆ぜる性器、オレの内臓の中で射精するのは愛しい男。 |
はぁ、はぁっ、何度も胸を上下させて、ぐたりと身体を預けてくる。 |
重い、アル、こちらもぜいぜいと胸を上下させて湿った背中をぺちぺち叩いたら、アルはぎゅぅぅとオレの身体を抱きしめた。 |
「はぁ、バカ、ぁ……もう、大変なんだぞ、後…」 |
「手伝うからさ。もう少しこうさせて」 |
「んー……」 |
はぁ、はあ、はぁっ、二人して上がった息のまま、湿ったシーツの上でぴたりと抱き合う。 |
足は大股で開きっぱ、中には萎えたこいつの性器を突っ込んだままで、腹、痛くなりそうだ、なんて息を整えながら広い背中をゆっくり撫でる。 |
一ヶ月振りのセックスってのは色々と何だか新鮮で、少しだけ照れくさくて、それでも始めてしまえばなんとも無くて、余計に、その、燃えた。 |
普段は別に早すぎも遅すぎもしないこいつだけど、今日は早かったなぁなんてぽつりと言ったら、アルは「君に言われたくない」なんて小さく口を尖らす。 |
オレはいいんだよ、別に。受身側の人間だし。 |
あんまり長すぎるよりは、このくらいの方がいいかもだけど。だってこいつの、無駄にでかいし。 |
未だに中に埋められてるでかい性器、萎えてるとは言ってもやっぱり異物感は拭えない。 |
もぞりと動いたら存在がリアルに分かるようにおかしな内壁を擦って、びくりと小さく内股が震えた。 |
「……ぅ、ん、いいだろ、もう、抜けよ」 |
「暖かい、君の中」 |
「やだって、足、疲れたし……ァ、」 |
「はは、まだ感じてる」 |
「ばっ、か、ぬ、抜けって……」 |
最近また横幅のサイズが増えてきた元弟。……やっぱりダイエット、絶対させる。 |
足を開いた状態で圧し掛かられてる身体が辛くて、ぽかぽかと背中を殴ったら、アルフレッドは「痛いよ」と笑って軽く腰を動かした。 |
ずる、と内壁で動く、アルの性器。 |
さっき出されたこいつの精液が、腹の中で小さくやらしい音を立てる。 |
無意識に身体が強張って、ひ、と喉を鳴らしたら、勝手に尻の穴がきゅぅっと締まった。 |
「っん、……ちょっと。君、抜いて欲しいんじゃないのかい」 |
「ア、だ、だって、」 |
「すけべ。もう、また勃ってきてる」 |
「う、嘘ッ」 |
「嘘ついてどうするんだよ。ほら」 |
クスクス笑いながら、アルはオレの身体の中心にある性器をぐ、と握る。 |
さっき欲を出したばっかのそれは敏感に、アルの手の中で小さく跳ねた。 |
きゅ、と上下に扱かれて、びくんびくんと背中が跳ねる。 |
尻にはまだこいつの性器が突っ込まれたまま。 |
「やだ、」足を大きく開いたまま涙声で言ったら、アルはオレの性器から手を離して、ぐっと膝の裏に手を入れた。 |
「な、に、ッア、アルッ!」 |
「このまま、しようか。もう一回」 |
「や……!」 |
「君の中で大きくして」 |
ぐぐっと再度奥まで突っ込まれる性器、身体をくの字に折られて、膝が顔にくっつきそうなくらいに折りたたまれる。 |
硬い身体はぎしぎし痛い。 |
立ち膝の状態でゆっくりと腰の出挿を始めるアルに、いやだ、と何度か首を振った。 |
「っま、待て、待てっ、ちょっと、休憩……!」 |
「やだってば、一カ月もしてないんだぞ。君が嫌がるから自分でもしなかったし、治まるまで付き合ってよ」 |
「な、中、洗ってから……っ」 |
「何で?ぐちゅぐちゅ言うから興奮する?あー、俺も、復活してきた」 |
腹の中でだんだんと硬さを取り戻していくアルの性器、抜いて、入れられる度に質量はでかく、硬くなっていく。 |
「ゆっくりするから、」そう言いながらオレの足を肩に担いで腰を進めるアルに、ぞくんと大きく背中が震えた。 |
「ぅあ、ぁ、あ、やだ、でかくなって、」 |
「うん、ほら。聞こえる?」 |
「ん、んー……あぁ、あ」 |
「君の中で出した俺の精液」 |
「ッ、!」 |
耳元で笑われる。アルが腰を動かす度に聞こえる水音は、さっきこいつがコンドーム無しで俺の中で射精した証拠だ。 |
だんだんと質量を増していく性器に、慣れた身体はすぐに順応する。はぁ、はぁ、目を瞑ってシーツを握って身体を揺すられていたら、 |
ぎちぎちの尻の入口に、何だか冷たいものが当てがわれた。 |
びくっとして、目を開ける。体位は正上位。クッションを腰の下に入れられた体勢の為に、自分の立ち上がった性器がよく見える。 |
先端からとろとろ出てる透明な液も。 |
恥ずかしい、思っても目を反らせないのは、その奥でアルフレッドが先程持ち出してきた大人の玩具をオレの尻に当ててるからだ。 |
アルの、性器を咥えたまんまの入口に。 |
ぐ、とそれを突っ込もうとするアルに、オレは吃驚して悲鳴を上げる。 |
な、何やってんだよ、バカァ!思わず上半身を起こしかけて叫んだら、片手で肩を押さえられて、マットレスに沈められた。 |
「なに、何挿れようと……!」 |
「二本挿しっていうの?ちょっと、やってみたくて。これなら入るかな、きちんと解して、広げれば」 |
「は……はっ?な、何言って、む、無理に決まってんだろっ」 |
「そうかな。君なら出来そうだと思うんだけど……」 |
「じ、自分のデカさ自覚しろよ!絶対無茶だって……ッ!」 |
乱れた息で口論している最中にもアルの右手は入口を弄りだして、こいつの性器で満員御礼になってるそこに指を一本、無理やりぐぐぐと挿れてくる。 |
「痛ぁ!」叫んで泣いたら、アルは「頑張ってよ」と更に指を奥に入れて、掻き混ぜる。 |
男の二本挿しだなんて、何のポルノビデオだよ、そう泣きながら言ったら、その後信じられない言葉が降ってきた。 |
「だって、ポルノに出演してる彼らは出来てるだろう?」 |
大丈夫、アーサーなら出来るよ。多分俺も痛いけど、二人で頑張ろう。 |
汗の光る顔で笑われて、俺はその後二の句が告げなくなって、赤くなっていたであろう顔を青くした。 |
…………お互い痛い思いするってのがわかってて、なんでやりたがるんだ、ばかじゃねーの…………。 |
一旦やると決めたこいつを止める事なんて、出来やしない。 |
目元にキスを落とされて、オレはそれでも「いやだ」と首を振って、しくしく泣いた。 |
※ |
「……ッあ、あ、あっあっあ、あぁ……!」 |
「ぅ、痛、無理、かな、やっぱり……!」 |
「痛い、痛いっ!あぁ、あ、さけ、裂ける、やだぁ……!」 |
「一度、俺の抜くから」 |
「ひ、んんん、あぅ、うー……!」 |
ずるっとでっかい質量のものが出て行ったと同時に、今度はつるっと硬い、シリコン製のオモチャが尻の入口に宛がわれる。 |
ヤだ、抱えあげられてる足をばたばたさせて腰を引く前に、がっちり下半身をホールドされてそのままずずっと突っ込まれた。 |
こいつの太さに慣れた身体は、正直これくらいのオモチャでは怯まない。 |
でも、セックスの為だけに開発されてるいかがわしい玩具を突っ込まれてると言う事の背徳感に、ぞくぞくと背中が大きく震えて、涙が滲む。 |
恥ずかしい。だいたい、こんな変な玩具、オレは全然好きじゃねーんだ。 |
「やぁ、だ、抜けって、バカァ!」 |
「すごい、いやらしい光景だなぁ。……あ、さっき俺が出した精液、出てきた」 |
「言うな、いうなっばか!ばか!」 |
「感じてる癖に」 |
ヴヴ、と動かされるスイッチ、コードのついたそれは奥へと音を鳴らしながら進んで、ぐるぐる動く。 |
膝を折られて、赤ん坊がオムツを換えられるような格好のまま、オレは喉を反らせて高く喘いだ。 |
アルが見てる、いやだ、本当に恥ずかしい。 |
大きく開いた足、こいつがさっき出した精液にまみれて大人のオモチャが動いてるのを、見られてる。 |
かち、かち、持っているリモコンで強さを調節するアルフレッド、中でぐるぐる回る速度が速くなればなるほど、 |
こいつの出した白い液がぐちゃぐちゃやらしい音を立てる。 |
自分一人だけがこんな無機質な機械で感じてるのがいたたまれなくて、オレは何度も名前を呼ぶ。 |
アル、アル。呼んだら、アルフレッドはその度に「うん」と笑って、オレの膝にキスをした。 |
「やっぱり、してみたい。ちょっと頑張って」 |
「え、な、何、」 |
「力抜いて」 |
「っ、あ、あっあ!だ、だめ、だめ、無理だって!」 |
「ゆっくり入れるから……」 |
「……ぅぁ、あ、あぁ……!ッむり、ぁあ、あ、い、痛、ァ……!」 |
ぐっと尻を開かされたと思ったら、アルフレッドはオモチャの隣からぐぐぐぐと自分の性器を突っ込み出す。 |
限界まで広げられる入口、中ではまだぐるぐるとバイブが動いてる。 |
そんなに太いバイブじゃない、それでもそれなりに質量はある、男根の形をしたピンクのディルドゥ。 |
隣からは腰に手を添えて、ゆっくりと入ってくるこいつの硬い性器。 |
中で動くオモチャにアルもぴくりと反応して、ん、とやらしい声が聞こえた。 |
「んー、ぅ、う、うー……!あぅ、ああ、」 |
「力抜いて、もう少しだから、」 |
「やぁ、あ、うぅ……!」 |
裂ける、何度言ってもこいつは聞いて何かくれやしない。 |
すでに先客の居る尻の中に無理やり入ろうと、ぐいぐい、ずぶずぶと力任せに性器を埋める。 |
がちがち奥歯が鳴って、反った背中が攣りそうだ。 |
入口を凝視しながら腰を進めるアルフレッドに、早く終わってくれと願いながら、ただただ、泣いた。 |
「……ッは、ぁ、入った、ほら」 |
「ば、か、ぁ、バカ、ばか、」 |
「痛い?」 |
「は、腹、壊れそう……」 |
バイブが完全に中に入っている為か、入口が一杯一杯になってる訳ではなさそうだ。その代わりに、二つ咥えてる腹の中がおかしくなる。 |
だってピンク色の玩具はまだ中で動いてるし、耳元でアルの呼吸は煩いし。心臓だって、すごい音だ。 |
こんな事されて、こんな状況なのに、こいつが感じてる状況が、一番興奮して、腰にくる。 |
汗だく前髪を梳かれて、額にキスを落とされる。「動きたい」、荒い息でそう言われて、オレは怖くなって首を横に振って、ぼろぼろ泣いた。 |
いやだ、ほんとに、壊れる。こんな二本も突っ込まれた状態で、これ以上おかしくなりたくない。 |
「これ以上奥に入ったら大変だから……ちょっとだけバイブ出すぞ」 |
「っん、あ、裂け、ぁ……!痛い、ぃ……ッ!」 |
「大丈夫、裂けてないぞ。……すごい、光景。ごめん、俺もう無理だ」 |
「ッア、あ!」 |
言うなり、アルはオレの足を抱えて、ぐんっと奥に性器を叩きつける。 |
中途半端に突っ込まれてるバイブが、きゅうきゅうの入口でおかしく動く。 |
泣き喚くオレに、アルは再度ピンク色の玩具を俺の奥にぐっと突っ込んで、ダイヤルをHIGHに回して、奥歯を噛んだ。 |
目が大きく開く。おかしくなる、やばい、死ぬ。 |
腹の中でうねるバイブに、同時に何度も出し挿れされるでっかい性器。がんがん始まる出挿に、身体が大きく悲鳴を上げる。 |
普段のこいつでもうオレの身体は一杯一杯なのに、細いとは言え、もう一つ。 |
さぞかしスプラッターな光景なんだろう、尻の穴に、こんなこと。 |
やだ、やだ、やだぁ!高く泣いてアルの両手に爪を立てて引っ掻いても、アルフレッドは止めてくれない。 |
「お、腹、苦しい、よぉ!、ぅあ、あっ、あぁ、あ、あぁぁああっ、ああぁあぁああ!」 |
「やらしい、俺のとオモチャ、二つも咥えて、っあー、やばい、すごい興奮する」 |
「や、ぁあッ、あー、あー……!」 |
助けて、何度も叫んで、オレはアルフレッドの首に手を回して、力任せに抱きついて爪を立てる。 |
興奮したアルフレッドは実は結構乱暴で、アルは泣くオレを引き剥がすと、そのまま力任せに唇を合わせて、 |
整わない息のまま、酸欠寸前になるまで舌を絡ませた。 |
苦しい、息も、腹も中も。気持ちいいとか悪いとか、もうそんな事わからない。 |
前立腺を擦ってるのはアルの性器なのか、それとも一緒に突っ込まれてるいかがわしい大人の玩具なのか。 |
何度も頭を振って泣き喚いて、嫌だと叫んで、それでも萎えない自分の性器は、アルに触られて喜んで吐精する。 |
そのうちに体位を変えられて後ろから思い切り腰を掴まれて、尚も深い所を二本同時に責められた。 |
最後は、一体どんな形で解放されたんだかは覚えて無い。多分、この辺で意識を飛ばして、ブラックアウトした。 |
時々、「もう君にはついていけない」と溜息混じりに言うアルの気持ちが少しだけ分かった気がする。 |
性癖の不一致なんて、お互いが歩み寄って譲歩していけばいいとは思っているけど、これは、もう金輪際、本気の本気で、勘弁だ。 |
※ |
「ばか、ばか、ばかぁ……ばか、畜生、バカ……」 |
「そんなにバカバカ言わないでくれよ……」 |
「ばか、い、ッ痛、痛いッ!染みる!」 |
「仕方無いだろ、ちょっと、逃げないでよ」 |
「何が仕方ない、だ、全部お前の所為だろバカァ!!」 |
結局、朝、オレの尻は切れていた。 |
そりゃそうだろ……だってただでさえ、こいつのアレはでかくて太いんだ。よくもこれで、しかも男の身体に二挿しなんて……。 |
思い出すだけでも痛い、痛かった、ちょ、ちょっとだけ、気持ちも良かったけど……いや、な、無しだ。今の無し。 |
朝はオレの方が早く起きて、腫れた目をぱちりと開けたら、幸せそうに眠るアルフレッドが腕の中に居た。 |
寝る時は大抵こいつが腕枕してくれるんだけど、何でか起きるとオレの腕にアルの頭が乗ってる事の方が多くて、その度にオレは笑ってしまう。 |
アル、名前を呼ぼうとしたら声が枯れてて、裏返る。……久々だ、この感覚。 |
それでも昔みたいな顔で眠るアルを見たら何でも許してしましいそうな自分に、つくづく自分も、大概だなぁなんて自嘲して。 |
先に起きて、飯でも作ってやるか……。そう思って痛む身体をぎしぎしと起こしてシーツを捲ったら、とんでもない事態になっていた。 |
「……………………ッッ!!!!!!!!!!」 |
想像以上の絵に言葉が出ない。オレは、顔面を蒼白にして、目眩が起こりそうな頭を抱えて、もう一度おそるおそる、シーツを捲る。 |
大惨事だ。オレのあそこが、大惨事だ! |
「ぎゃぁああああぁぁぁああッ!!!!」と裏返った声で悲鳴を上げたら、驚いて飛び起きたアルフレッドの頭と激突した。 |
※ |
「まぁ、いいじゃないか。ロストバージンした翌朝みたいで」 |
「何がロストバージンだ、ばか!くそ、シーツこれ高かったのに……!」 |
「シーツくらい、俺が贈るよ。それより、ねぇ、気持ち良かった?」 |
「い、いいわけ、いいわけあるかッ!」 |
向かい合わせで座って俺の足の間を消毒するアルフレッド。 |
嬉しそうに言われて、オレは顔を真っ赤にして、ぱこんと金色の頭を叩く。 |
アルはちょっとだけ口を尖らせて、なんだ、と小さく文句を言った。 |
「折角、俺も君の変態的な嗜好に合わせて新しい事にチャレンジしようと思ったのに」 |
「……変態的な嗜好で悪かったな!お前のはぶっとびすぎてんだよ、別にオレは普通でいいっていつも……」 |
「いつもの?あれが?普通?昨日のも大して変態レベルは変わらないと思うんだけどなぁ……」 |
だいたい君は、本気で嫌なのか、嫌がってる振りをしてるだけなのか、まだよく分からないんだよ。 |
ぶつぶつ言いながら、カタンとエタノールを仕舞って、アルフレッドはオレの頬にキスをする。 |
俺も、君に飽きられない様に必死なんだぞ。 |
そう言って瞼の上にも唇を落として、アルはがりがりと自分の金髪を掻き混ぜて、素っ裸の下半身にデニムを履いた。 |
「……飽きられない様にって」 |
「君ってばセックスの比重が高いから、同じ事ばっかしてると飽きるだろ?まぁ、俺も少し興味はあったんだけどさ。 |
あんまり良くなかったのなら、残念だなと思って」 |
ごめんよ、とアルは、デニムのボタンを閉めながら俺の太腿に、音を立ててキスをする。 |
言葉と行動と、その後の少しばつの悪そうな表情に、思わず胸の奥がきゅーんとした。 |
色々と話合わなきゃならない事は沢山あるけど、例えばオレはお前と一緒にこうやって一緒の朝を迎えられればそれで幸せだとか、 |
そう言う事を、……い、言えねぇ、けど。 |
もぞりと動かした尻は、正直痛い。あの大人の玩具だって、しばらくはあんまり、見たくない。 |
それでも、こいつがオレの為に何かを考えてくれたっていうのが、すごく嬉しい。 |
まぁ方法は……ちょっと、オレを誤解してるみたいだけど……。 |
「……べ、別に、あの、全部が良く無かったって訳じゃ……ただ、オレは、お前のだけでもう十分っていうか、 |
ふ、普通に抱いてくれればそれが一番……あの、その」 |
我ながらしどもど、何を言っているのかわからないけど。一生懸命に枯れた喉でもごもごそう伝えたら、 |
アルフレッドは笑って「……だから、君の普通が俺の普通と少し違うんだってば」と、オレの頭をくしゃりと撫でた。 |